アメフト悪質タックル事件について改めて思うこと

https://toyokeizai.net/articles/-/223072

前回の記事で書いたのは、今にして思うと
宮川選手への責任を多分に求めすぎてしまったかな、と。
しかし会見までして謝罪したことに好感がもてつつも
(世間では避難が一気に監督コーチに向いた)
やはり責任は重いものであるかな、と。
相手選手が怪我がそこまででなかったから良かったものの、
これで日常生活に支障が出る程度の後遺症が残ったら…と考えると。

宮川選手の話に、相手選手と父親が納得して被害届を出さないのならば良い。
当事者がどう思うかが大事。

さて、少し日が経ちましたが一向に事件が収束する感じがしない、
というのも監督、コーチの対応がひどすぎるというものだ。
”「潰せ」と言った。しかし怪我をさせろ、オフプレーで怪我させろ、という意味ではない”

という言い訳。
確かに、事実というのものは第三者にはわかりえないものであるが、
もしこれが本当に、普段言うところの「潰せ」という意味だけであるなら…
解釈に齟齬が起きた…という芸能人もいるが、その可能性はある。
たしかにそういう可能性もなきにしもあらず、ではあるが…
しかしだよ?よく考えると…

通常のスポーツで、接触プレーがあるスポーツなどでは、
オンプレー中に潰すつもりでアタックするスポーツは多いと思う。
勝負のキーマンである選手を削ったりするなどはあると思う。
(フェアプレー精神を考えると、そういう考えは自体いただけないのかもしれないが)
例えば、格闘技、ボクシングなんかはスポーツといえど、気性の荒い選手なんかは
殺すつもりで戦うだろう、それにスポーツがフェアプレー前提じゃないとやる資格ないよ、ということになってしまうと、よく不良少年がスポーツ(ボクシングとか)に打ち込んで、結果的に周りに迷惑かけなくなっていく、みたいな話あるけど、
ボクシングで言えば、自分の狂気を惜しみなく出していい場として始めたりとかするわけで、それができなくなると、そのままストリートファイトで人を怪我させたりしちゃう。

さて、そういうことも踏まえつつ
アメフト、日大アメフトでも日常的に「潰せ」とか言ってたのかもしれない
それはスポーツの性質上、悪くはないことだと思う。
じゃなければ、なんと言えば良いんだろう。アメフトではタックルが「相手を潰す」ようなものだろうし。

なので、こういうことを考えると、コーチの言い分もわかる。
しかし、普段から「潰せ」という言葉を宮川選手が聞いてないことはない。
その度にオフプレー中の相手選手を怪我させるようなことをしていたのだろうか?否それはしていない。宮川選手だって善悪の区別はついているだろう。ではなぜ今回の事件が起こったのか?
それは(オンプレー中かオフプレー中かわからんが)「相手の選手を棄権させるぐらいのことをやれ」「相手の選手を潰さないと次の大会に出さない」みたいなことを言われたからである。特に後者みたいなことを言われたら、どう考えても「ルール内で潰すぐらい強くあたれ」という意味にはとることはできない。
選手にとって、「試合出さない」なんて言われたら、言われた通りにするしかない。

だから、いろいろ会計で言ったりしてるけど、
明らかに監督・コーチが嘘を言っていることが明らか。
『解釈の齟齬でこのようなことが起こってしまった。試合の責任は監督・コーチのものだから責任とるだけ。』
ということにどうしてもしたいのだろう…。

宮川選手に復帰してほしい、ということも世間的にも言われはじめているが、
これについては、私は半々。
何を言っても、実行したのは宮川選手自身なのだ。
その実行してしまったからこそ、アメフトをやる資格がないと自分で判断していることならば、復帰すべきではない。
「言われたからやった」と開き直って復帰するか、
重たい責任を背負って、それを償うためにアメフト界に身を捧げる…というならあるかもしれない。

よく言うことだが、「じゃあ監督が、ナイフで刺せと言ったら刺すのか、死ねと言ったら死ぬのか」みたいな。
怪我の程度が軽かったから良かったものの、
もし脳を強く打って死んでしまったら?、神経損傷して下半身不随になったりしたら?
殺人と殺人教唆、傷害と傷害教唆、この辺詳しくは知らないけど、やはりどっちにも責任は生じるだろうしね…。

監督・コーチには潔く認めてほしいものだ。

 

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